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2010年8月19日 (木)

ベストキッド、そして

この日、TOHOデー(14日)であるのと同時に、兼ねてから予定していた映画「ベストキッド」の上映開始日だった。

だからつまり8月14日。
 
ジャッキーあるいはジェット関連の映画を観に行った、と言えばそれはおそらく十中八九の割合でhori-chaと観に行ったのだな、と考えられるだろう。ただ回を重ねるごとにお互い、スケジュールだのお立場だのの都合によって難儀になりつつあり、近年では多少荒っぽい方法でそれを可能にせざるを得なくなってきている。
しかも今回「ベストキッド」は、地元ららぽーとでは上映されず、ザザのみでの上映ということでそれが一番のネックであった。
 
今回は2人で行った。
そもそも、1人 > 2人 > 3人 > 4人・・・と人数がかさむごと「計画」というのは達成しにくくなるのな。
今回の場合では、TOHOデーが上映開始日という偶然性に焦点を絞り、何がなんでもの14日に。
そしてその日お互いが鑑賞出来る時間帯の何がなんでもの 21:15 の上映を「ベストキッド」共有鑑賞のゴールデンタイムとした。
 
浜松へは電車を使うことにした。
早いからか、何気なくそれを選択したのだ。
ただそこには乗用車を使った場合の燃料費、ザザゆえにかかってくる駐車料金、またせっかくTOHOデー割引が効くというのに無駄な経費は極力避けていきたいじゃないか、といったケチな下心もあったのかもしれない。
 
これがのちに裏目に出ることになるが、この時はまだ知らない。
 
19時ちょっと過ぎ頃に浜松にinし、早々ザザにチケットで席の予約をしにいった運び。
今でこそVitと呼ばれる便利なネット予約があるというのにずいぶんとアナロギーな方法をとる。
こればかりはずっと変わらない。
その後、間食程度の夕飯はすばやく済まされ、足早またザザへとUターンだ。
4、50分ほど時間を持て余した。
 
わりとスローペースな自分とは対照的に彼はハイペースである。
せかせかと急がしそうに、そしてよく飲み、よく食べる。
そんなとき、自分なんかは彼を要約してこう思ってしまう。
男気あふれてんなぁ。と。
 
さあさ、
そしてリメイク版「ベストキッド」の出来に興奮、感動。
アメリカから中国、空手からカンフーという舞台変動はあるものの、元々のそれを割と中実になぞっていながら、展開運びはバツグンにアップグレードされていた。引き込まれた。
ウィルスミスJR.を支えるジャッキーの存在が大きい。
ラストではカンフーの大会に出場するわけだが、何といっても映画館ならではの臨場感が愉しめたのがイイ。
観客席に我々はいたね。
満足し、納得してエンディングをむかえた。
 
ふと時計を見やれば、終電時間を越えていた。
え?あ、ん、そうだ、終電時間を越えていたんだ、これが。
 
しまった。ケチな下心が裏目に出たな、と。
いくら余裕を重んじても上映時間ばかりはどうすることも出来ず、思いのほか尺が長かったということ。
もちろん想定外だったわけじゃない。けど何となく、大丈夫だろうと思ってた。
どうしよう、と考えるよりほかに「歩いて帰る」しか無さそうだったので、まーそうすることにした。
でもそんなノリだった。そして案外冷静だった。
  
一日の終わりに、浜松〜磐田間をまさか歩いて帰ることになろうとは。
ただ純粋に映画を観に来ただけだったのに。
けどそんなことしたこと無かったし、第一ガラじゃない。
わざわざやろうとは思わないので、実はちょっと面白そうだった。
 
我々は映画の「余韻」としては充分すぎるほどの時間をかけ噛み締めつつ、ジメっと暑い夏の夜道をただひたすらに一つのゴールを目指して歩いていった。
 
今回彼がしきりに嘆いていた言葉といえば「腹へったぁ、何でもいいから食わせろ」だった。
あ、尾ひれをつけてしまった。そんなとき自分なんかは彼を要約してこう思うのだ。
男気あふれてんなぁ。と。
 
さて、その時の状況はお互いつぶやいていた通りなので割愛。
結局、見えないゴールテープを切ったのは朝の4時前。4時間くらい歩いてたのな。
そら、足棒。
じめついた汗が全身に纏わりついて気持ちがよいものではなかったが、妙な達成感だけがあった。
 
それはそうと「ベストキッド」が満足で本当に良かった。
それがダメだったらただの踏んだり蹴ったりだものね。
 
おかげで想い出深いものとなったのだ。
 
 
追伸:
ただ、距離にしては約13.5〜14kmか。
マラソンなんかは42.195kmだものね、しかも走ってで。
そらムリだ、と思うベストキッドな私である。

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