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2010年5月12日 (水)

丘は曇りのクレマチス

先日、長泉町「クレマチスの丘」を初めて訪れた。
静岡県の美的観光スポットとされている、自然と芸術と食の複合文化施設。
この時期のこの日である必要は全くといっていいほど無かったが一度は来てみたいと思っていた。
 
ただ、問題は雲行きだった。明らかに曇天。
途中から小雨も交じってきた。それが非常に残念だったと言わざるをえない。
 
ともあれ、富士山麓の澄んだ空気を本当に澄んでいる空気なのかどうかはわからないながらも全身にそれをそれとして感じてみたり、小鳥のさえずりに耳を澄ましていたりするとなんだか心が洗われるなぁと、そんな穏やかで心地の良い感動に包まれたものである。
とまぁこんなに長々と書かなくたって「癒された」と言えばそれで済むところであるけれどそれではあまりにチープであると。思い出作文に「とても楽しかったです」なんてなつい書いてしまいがちだけれども、それでは全く先生のココ(ハート)には響かないってことはHEY! HEY! 日本中知っている。
 
さて、とりあえずクレマチスガーデンエリアの「ヴァンジ彫刻庭園美術館」。
ヴァンジの作品はどうやら人間の内包する負の性質が同時に表現されている、というのがすぐに解る。
すぐに解るっていうか、多分そう。人間以上にリアリティがあるというか。

Oka5

広々とした美しい庭園と、コンクリート仕上げの建築と、そして彫刻。融合の粋。
展示作品の設置場所やスポットの当て方なども作家の意志に基づいているようで、とても解放感に満ちていた。何だか贅沢な時間を味わえる、そんな空間だったわけ。
 
ただ、問題は雲行きなわけ。明らかに曇天。
これが晴れやか青空ならどんなに良かったことだろうかと悔やまれる。
 
Oka2_2

実は館内、作品は撮影可能、触れることも可能。ってことを後で知った。
観覧中に、作品にベタベタ触ってるおじさんを見て「ちょ、な、なんてことを...」とびっくり仰天したもんだが、そういうことだったのかと納得した。
「戦後を生きてきた人って教養がないんだよね」とか影で言ってしまってすいませんでした。
 
あ、語弊がないように一応付け足しておくと、これはタバコとかの有害物質を道ばたに捨てるヒトとかいるでしょ、そういうおじさんとかのことを目撃してしまったときに我々がよく用いる弁である。
 
さておき、というわけで写真もほぼ無いという始末。
そんなときは文章が多めになるからイヤである。
 
ちなみにこれがクレマチス。

Kuremachis
 
次いでビュフェエリアへと移動。
ベルナール・ビュフェ美術館。今は同時に「フランスのポスター展」も開催中。
モノトーンの色彩と黒くて鋭い直線が特徴で、文字を左右に縮めたようにかくサインも魅力。
ポスター展も面白く観た。わりと馴染みのあるサヴィニャックの商業用ポスターなんかも実に愉しい。
 
ちなみに下の階には「ビュフェこども美術館」というのもあって少々立ち寄ってみることにした。
平日だからか、中にはこどもたちはおろかスタッフもろとも人影がゼロ。
こどもたちが遊ぶ用のビュフェ美術館らしい趣向を凝らしたおもちゃや遊び場の数々で、良い大人がきゃっきゃきゃっきゃしてきた。小さい丸い木がいっぱい入ったプールの中に飛び込んで埋もれてみたりした。
 
そんなこんな一日をゆったりまったりと過ごし、帰りにちょっくらD&DEPARTMENTに立ち寄って帰ってきた。サイトーウッドの展示もみれた。

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