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2009年6月27日 (土)

ブレーメンの戯言

ロバとイヌとネコとニワトリで構成される寓話といえば「ブレーメンの音楽隊」である。
こどもにんぎょうげきで観て改めてブレーメンの音楽隊のストーリーを深く知ることとなったが、
なかなか教育上よろしくないものであったことが判明し吃驚した。
 
物語をざっくり言うと、老いぼれて用なしにされたロバやイヌやネコやニワトリがある時出会い、ブレーメンの音楽隊の広告を発見し、第二の人生をと音楽隊を夢みて、楽器を作成。その夜、その楽器をドロボウに盗まれるが、イヌがご自慢の嗅覚でドロボウのアジトを発見。動物たちは復讐と楽器の奪還を目論み、物怪に化けてドロボウを家から追い出すことに成功する。といった話。
 
おかしいのは、その後動物たちはドロボウから奪った家で愉しく幸せに暮らしてめでたしとなるところである。すっかり音楽隊への夢をあきらめてしまう。タイトルが「ブレーメンの音楽隊」であるにもかかわらず。
 
で、よろしくない部分が「盗まれたら脅してまで盗み返し、元より良いモノを手に入れている」点である。これは教育上よろしくない。
ボクが嫌いな「モモタロウ」や「ウラシマ」に通じるどちらかが一方的に優先されているエグさがある。
 
それはさておき。
こどもにんぎょうげきでの「ブレーメンの音楽隊」で面白かった点は動物たちのにんぎょうのつくり。ロバは木の端材で作られ、飼い主に叩かれるとネジで止めらてた足が外れたりするし、ネコの胴体はバネで出来てて伸縮自在である。
この辺が「老いぼれて用なしにされている」つまり「人間たちに捨てられた廃棄物」に相似しており、
また、そんなゴミたちが物怪に化けるところなんかまさに、「日本の妖怪」のプロセスを意識しているようにも思えて、なかなか楽しめる出来であった。
 
なぜ今回こんなにこどもにんぎょうげきのブレーメンの音楽隊を取り上げたか、そこに深い意味は無いが、知っていたようでいた古寓話は改めて整理してみると、意外な発見があるという教訓である。
 


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