レポ「PHONON 2551」
ここから先は、いわゆるただのいちファンによる単なるライブレポと化す。
上演予定時間18:30が過ぎてすぐ、ホールに流れていたムーディなサウンドはやがて引っ込み、聞き覚えのないヒラサワ流謎メロの出囃子に変化する。
この謎メロが何の曲に繋がっていくかは予想不可能。
身構えていると、颯爽とヒラサワ本人が登場した。
観客の大歓声が、ボクがつい漏らした「ッ!おぉー…」という声を掻き消した。
割と近い。こんな近くで見れるとは。今回の衣装、サスペンダーもはっきり確認。
そして突然、爆発のような爆音で「救済の技法」がスタートしたのである。
音がデカすぎてヒラサワヴォイスが少々聞こえづらいと思ったり。
01. 救済の技法 [救済の技法/1998]
「救済」オナジミのパフォーマンス、腕を振り降ろす演奏は今回も健在。
頭っから観客ノりまくり。かくゆう自分もリズムを刻む。
前日は「タウンゼロ」からのスタートだったという情報を得ていたために、どんなロケットスタートかと思っていたが、まさかの「救済」。すっごい迫力。
ハイトーン部はきつそうだったが、いきなしかっとびすぎである。
02. ヴァーチュアル・ラビット 2 [SOLAR RAY/2001]
固定ギターの演奏を早くも披露。このパートをギターで弾くとは。と感動。
「(ハイ!)オーッ!(ホー!)フッ!」という掛け合いは今回用にアレンジ。
思わずニヤけた。
03. RIDE THE BLUE LIMBO [BLUE LIMBO/2003]
これまたユニークなアレンジからのスタート。
そして登場のグラビトン-2。好きな曲ゆえ生で聴けたのはたいへん嬉しい。
04. ロタティオン(LOTUS-2) [賢者のプロペラ/2000]
ここでまさかの『千年女優』。cheeも切望してた曲。
この日は今監督も参加していたとのこと。それに合わせてきたのかも。
「咲けー 輪廻の OHー」「咲けー ロータス OHー」
俄然、盛り上がる。
05. 達人の山 [賢者のプロペラ/2000]
ボーカルが聞きやすくなった。
「アァーイィーーのヨォーなヒィーーガァーーー…」である。
風をすり抜けるように通る声が心地よい。
06. 作業 (愚者の薔薇園) [賢者のプロペラ/2000]
と、「賢者」アルバム三連発。このシリーズは歌いやすそう。
こうして緩やかにスピードダウン。
07. 帆船108 [BLUE LIMBO/2003]
「ラーラララーラララーラララー」のハイトーン。
観客はゆったりと聞き入る。
08. 新曲-1
出た。新曲!ノってた観客もノり方が解らず戸惑い、揺れる。
しかしナニコレ!いつものヒラサワとは一味二味とも違う、古風な和をイメージさせる曲。そうかと思えば、バカテクノが入り乱れ、ソロでは初のシャウト解禁、ファルセット。
これは歌いづらそうだ。
ヘンテコだが確実に良い曲。感動して涙腺がゆるむ。
09. 新曲-2
新曲連発。ノリのよい弾むような楽しげな曲。面白い。
リリース前の作品をライヴで発表するのは、13年ぶりとのこと。レア。
早いところの新アルバム発売が望まれる。
10. 庭師KING [救済の技法/1998]
「ヘェーーイヤヒィイーーー」
これもついに生で聴けた。
11. 夢みる機械 [サイエンスの幽霊/1990]
解説文を読むような曲。まさかライヴでやることは無いだろうと思っていた。
憶測だが、今監督の次回作『夢みる機械』に合わせてのことに違いない。
ここで、最初から気になっていた、キノコのような形状の新楽器装置「テスラ・コイル」いわく「銅線コイルのトーテム」がついに披露された。
MIDI音と同調して紫色の電磁波が発生。これに観客は盛り上がる。
「エントロピー!ネゲントロピー!」のパートは、左手を腰に当て、右腕は五指をピンと伸ばし、斜め上空に挙げましょう。我々は自粛した。
しかし、
後半間奏後にシーケンサーが停止。音楽が一時中断された。
機械的スタンスのヒラサワライブに生身的部分が発生する。
「この曲は途中からでは成り立ちません。みなさんはとても得をしました。もう一度最初から」
のようなMCの後、「夢みる機械」再スタート。会場大熱狂。
歌詞に合わせて「銅線コイルのトーテム」にヒラサワは一礼した。
12. WORLD CELL [救済の技法/1998]
意外にもまさかのインストゥルメンタル。
ライブ終了かと思ったけど違った。
13. KINGDOM [SWITCHED-ON LOTUS/2004]
スイッチョンバージョン。
仰々しい。されど美しい。
14. Nurse Cafe [SIREN/1996]
「足取りは軽く家々の窓をやぶり イェイイェイイェイイェイイェー」聴けた。
15. CODE-COSTARICA [白虎野/2006]
軽くグラビトン使ってた。
「さらばまた会う日まで」の歌詞に思わずラストを予感させた。
16. 賢者のプロペラ 3 [SOLAR RAY/2001]
はいきた。
間奏のギターデストロイ。もう一方のギターを使用。
ステージが狭かったため大胆奏法はやや抑え気味だった。
17. TOWN-0 PHASE-5 [救済の技法/1998]
「ギン!ギャアーーア」
さて、この曲で事件は起こってしまう。
自分の目の前にいたcheeが、突然その場に崩れるようにしてぶっ倒れた。
「うわぁ」
即座に反応し頭を打つのを防いだが、どうしたのかと本人の顔を覗いてみれば、
目は白目をむき、体をピクつかせて今にも口から泡でも噴出さんばかりのいきおいだ。
「うわぁ」
頬にビンタを繰り返し必死に呼びかけを続けたら、ブルブルブルっと意識を取り戻してくれた。
気づけば周囲の観客は心配そうに覗き込んでいた。その間、nonaka-sunはスタッフを呼んできてくれていて、ヨロヨロと空気の良い場所へと案内されていった。
その後、ボク一人が残されライヴへの参加を再開したが、やはり気が気ではない。
随時様子を見に行った。
どうやらこの曲でラストだったらしい。
アンコール
18. パレード [白虎野/2006]
もう元いた場所には戻れないので後ろの方で拝見。
こうして全演目が終了。
会場は明るくなり、普段のムーディサウンドがうっすら流れ始める。
観客の声援、手拍子はまだ止まない。
しばらくして、ヒラサワが再び登場。
「うるさい」と一掃。
「せっかく良いブルースが流れているのに」と。
会場は大ウケ。
「えー今回、2回の放電により、時代は再びタイムスリップしました。
時は1941年。早く帰ってパールハーバーの陰謀を阻止せよ。」
のようなMCを放って去った。
cheeだが、会場は熱気で空気が悪く、爆音量のスピーカーが我々のすぐ近くにあったため、気分を悪くしたようだ。あと昼の肉鍋も原因か。無論、音楽に酔ったともいうべきか。
ライヴ前に冗談交じりで言っていた「失神するかも(笑)」がcheeに的中するとは。
ともあれ、無事でよかったとホッとした。
しかしこの事件はその後、会場にいたファンの間で話題になっていた。ウェブ上で。
cheeが倒れたとき、なんとステージ上のヒラサワが歌を続けながらにしてこちらを指さし、スタッフに指示をしたというのだ。自分はそのことを介抱してたために知らなかったわけだが。
事情を知らない他の観客は、突然会場を指さしたヒラサワに疑問を抱いたようだった。
ヒラサワに指をさされた失神のchee。これはこれでスゴイ。
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