« 日常風景81001 | トップページ | 上の空の日 »

2008年10月 2日 (木)

自転車はふれあいを呼ぶ

日中が涼しく、過ごしやすいこの時期。「自転車乗り」は絶好である。

初夏の頃に酷使したためだろうか、自転車の後輪が空気を無くしペタンコになっている。

空気の補充にと、一番近くの自転車店を探しがてら、とりあえず自転車を押しながら散歩する。

駅の北側へ行くには、駅の中を通っていかねばならないので、そうした。

駅の北口を出たところで、俗にいう「おばちゃん」の二人組に声をかけられる。

「まー、みてみて、えー、これ自転車、へー!」

あまりのことで一瞬唖然としてしまった。

おばちゃんたちはこの自転車に感動してくれているらしかった。

「お兄さんもカッコいいけど、いやー、ステキねぇ」

そう言われて喜ばないヤツはいない。ボクは感謝の意を込めた笑顔と会釈を返した。

「いやー、こんな小さいので転んだりしないー?」

一人は、ボクの身の安全まで気にしてくれている。

大丈夫ですよ。と答えつつ、では。と去ろうとした。後輪に空気が無いから乗れないなんて悟られては恥ずかしい。

「ありがとー、目の保養をーー」

「転ばないようにねーー」 その声援はあたたかだった。

駅の北側は、下町情緒にあふれていた。

個人経営の店舗が点在する民家区域はじつに穏やかで時間はゆったりと流れている。

車の騒音を響かせる大通り、時間に追われる忙しさなどそこにはない。

歩いてみて気付かされた。

先ほどの声援もあいまってか、幾分か気持ちがよい。

自転車店が見当らず、ボクは古本屋を営んでるらしい店の軒先から中のおじさんに声をかけ、近くに自転車屋があるか尋ねた。

おじさんは、とても愛想よく答えてくれた。

「ここをまっすぐ突き当たってから左へ行ってねぇ、二つ目の十字路を右へ、三つ目の店舗がそうだよ」

おじさんに礼を言い、別れた。

 

しかしそこに自転車店らしい店舗は見当たらず、更に歩いて、ボクはジャンボエンチョーまで行ったのだ。

エンチョーのおじさんは、空気が抜けたのは「パンク」が原因だという。

修理に時間がかかるのでと言われ、店内を物色していたが、一時間も待ったあげく、「うちでは治せない」という診断が下った。

結局ボクは、帰りも自転車を押して帰ることに。

パンクしたタイヤは後日なんとかしよう。

帰宅後、マンションのエレベーターで同じ住人と乗り合わせる。

子供がいう。

「これ、自転車ーー?」 そうだよ。

「下の駐車場に置くとこあるよーー?」 そうなんだけど…ね。

後から入ってきたその子の母親が自転車を見ていう。

「カッコいいねー」 どうも。

この自転車は稀な形状ながら、いたく「カッコイイ」と思われているようだ。意外である。

 

ボクが一足先にエレベーターを降りた。

この日、自転車には乗れなかったが、コイツが招いた様々なコミュニケーション。

悪くないな、と思った。

 

本日の一口メモ:

ほか、ユニクロで「クロスシャツ」をいっぱい買い込んだ。

ヒッチコック監督の「サイコ」を観た。閉鎖感ある全編モノクロがよく、オチもなるほど、と面白く観た。

夕飯はわけあって単独サイゼリア。いつものパルマ風スパを食べて帰宅した。

|

« 日常風景81001 | トップページ | 上の空の日 »