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2008年8月25日 (月)

グウ僧侶とタラ法師

「持て余す時間がこわいのか?」

何処と知れぬ幻の中、声ではない声がワタシを問う。

彼は自分を“グウ僧侶”と名乗った。そして隣にいるのは“タラ法師”だと教えてくれた。

二人はワタシを知っているようだった。

確かに最近のワタシは、暇さえあれば何かしなければいけないと焦ることがある。

「ならば無駄な時間を過ごしてみるといい。その無駄は無駄に非ず。“ゆとり”を楽しめ」

グウ僧侶がそう言うと、タラ法師はおもむろに自らの掌をワタシに向けた。

ワタシは言葉に従ってみることにした。

タラ法師の掌からはウヨウヨとした緑色のビームが放出され、ワタシはそれを全身に浴び続けた。

それからは特別に何もしない日が過ぎていった。

なるほど。悪くない。そう思った。

気持ちにまで“ゆとり”が生まれた気さえする。

しかし、なぜだ。

時折見せる二人の笑顔は、まるで妖怪だ。

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